ハルキ、実はニ作品目

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

読了。
村上春樹ファンは私の周りにも多いですが、実家にいた頃、母親の本棚にあった『ノルウェイの森』を読んで物凄いショックを受けて(あの作品が傑作だというのは分かるけれど)以来ちょっと読めない感じになっていたのですが、買ってみたらこの作品はあっさりと読めました。なんだったんだろう、あれは。
多分、今から思うと、読みやすい文章でぐんぐん彼の書く世界に吸い込まれていくんだけど、ある瞬間ぶつりと別の世界に放り込まれてしまうような感じがしたような気がします。うまく書けないけど。吉本ばななとか江國香織のようなことば同士の間がゆったりしているような文章ばっかり読んでいた当時の私には、普通じゃないくらいの怖さを感じたんではないかと、少し大人になった私は今更に思って居たりします。