ハゴロモ (新潮文庫)

ハゴロモ (新潮文庫)

よしもとばなな特有の、死の香りと不思議な体験と、少しずつ再生していく様子が描かれたあたたかいお話でした。おばあちゃんについての話が描かれたシーンでは思わず涙ぐんでしまったり(おじいちゃんおばあちゃん話に弱いので)、不思議な縁が描かれたシーンでは「きたぞきたぞ」と思ったり、久しぶりによしもとばななを読んだけれど、この人の話は主人公の女の子が年齢不詳(むしろ実際の年齢よりも若く感じることが多い)な感じになるなーと思った。あと、登場する男の子がいつも素敵に思えてしまう(ちょっと頼りないけどまっすぐな感じ)。一日で読み終えてしまったので心なしかさみしい。