ケータイ小説的。

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち

ケータイ小説がどうしてヤンキー文化とつながるのか疑問だったけど、読んでみてなるほどと思った。というか、この本とっても面白かった。話の展開の仕方とか、アプローチの仕方が柔軟だなーうまいなーと思う。浜崎あゆみの歌詞を取り上げたり(ケータイ小説の中によく登場するのだそうな)、DVとデートDVの違いについて説明したり、「ケータイ小説」というものを入口として、色々なことについて論じられているんだけど、最後はきちんと戻ってきている。なので読んでいて不快じゃない。(そういや、大学時代のゼミの教授はJポップの歌詞分析をやっていたので、本を出したりしていたけど相変わらず元気かなと思った。)
なんとなくこれを読んで、ケータイ小説はそれとして存在し一部の人たちに支持されてもいいじゃないかと思えるようになった。24日読了。(9月:6冊目)