風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート

母親絶賛だったのをやっと読んだ。ほうこれが直木賞…とか思いながら。名前のイメージから、ふわっとした文章を書くのかと思いきや(今まで読んだことなかった)まじめでかっちりした文章でした。起承転結がはっきしりしていて、すっと気分良く終わる小説は確かに母親の好みだわ、と思った。表題作は確かに良い(ちょっとずっしりとくる感じなので面白いというよりじーんとする)けど、それよりも「ジェネレーションX」が面白かった。最初の出会いがマイナスイメージな人でも、良いところを見つけて徐々にポイントがアップしていくことってあるよなぁ…。締めくくりの一文も、スピード感が出ていて先を想像させちゃう感じが良かった。[3月:2冊目]