Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009

国際フォーラムへ坂本龍一のコンサートを観に行ってきました。個人的にとても思い入れの深いアーティストなので、今日が本当に楽しみで。座席も運が良いとしか言えず前から7列目で、今年のくじ運使いきっちゃったかなあなどと思いながらも、十分に堪能しました。ピアノ、昔からそうなんだけど人が演奏するのを観る時は、じっと息をひそめて観てしまう。だからか凄く集中力を使う。楽器に限った話じゃないけど、ストイックな姿勢にはぐっとくる。
以下、ネタバレのようなそうでもないような。
今回のツアー、その日の気分で演奏する曲目を変えていくみたい。新しいアルバムからの曲目は少なめ(ピアノ一台では再現しにくいだろうし)。今までに出したアルバムからの曲もたくさん演奏していたし、そう言った意味ではベスト的な内容だと思われる。あ、細野さんの曲のカバーも演ってた。後半に演奏した「chanson」は10代の頃、体調を崩して入院した時によく聴いていた曲で、色んな場面が思い出されて不覚にもちょっと涙ぐんだ。午前10時頃から毎日行われる点滴治療、白いベッド、仕事の合間に顔を見に来る父親、消灯後不安で泣いたこと、6階の窓から眺める山の緑色、とか。
話が逸れましたが、本当に行って良かった。ピアノ一台(正しくは二台だけど)、余計なものを削ぎ落としたスタイルは良いな。まさかアンコール前に教授コールが、隣の男性と前の男性が発せられるとは思わなかったけど(めちゃくちゃびっくりした)。

ツアーパンフが6冊の冊子と2枚のCDから成っていて、開演まで買う気なかったけれど、終演後物販のところで手に取ったら買っちゃってた。今でこそ色んな音楽聴いてわーきゃー言っているけど、根底にはこの人の音楽があるんだなというのが再認識できた。

やっぱりあった…!