重力ピエロ

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

小説って頭の中で思い思いに映像化をしながら読み進めていくと思うんだけど、この人の作品は実写じゃないな私の場合、ということに気付いてしまいました。なんか、アニメ的。セリフ回しにしても、コマ割りしても、長回しではなくパッパッとテンポ良く画面が切り替わって(セリフの間合いも絶妙で)いく感じで、最後はストンとまとまる。他の作品にしてみても、作中のどこか「わー今のかっこいい」みたいなのをこそっと仕込んでいたりする、気がする(まだ4作品しか読んでないので、言い切れない)。
初めて伊坂さんの作品で読んだのが「終末のフール」だったのだけど、なんだかキリンジの曲みたいなタイトルをつけてえらく洒落た感じの人だなーとぼんやり思ったことなどを思い出した。洒落た言い回しやキャラクター設定をする人=伊坂さんっていうイメージが個人的に出来上がってるのかも知れないなぁ。
って、全然内容に触れてないや…。
[6月:1冊目]