花迷宮

本日は9時出勤のため8時には家を出ねばならず、でも昨夜は2時くらいに寝たため、非常にツライ朝であった。テレビを点けて衝撃。大好きな作家である久世光彦さんが亡くなった…。
地元で図書館によく通っていた時、見つけたのが『一九三四年冬-乱歩』。当時、江戸川乱歩が大好きだった私は飛びついて貪るように読んだ。日本語が本当に美しくて、また匂い立つような艶のある表現をする人だった。私は彼が脚本家だということも知らず、とにかく大好きになった。『卑弥呼』とか『聖なる春』とか、本当に大好きだった。『謎の母』では乙女に大人気の太宰の「女生徒」をモチーフにしていて、しんみりと楽しんだ。
つい先週からは『花迷宮』を通勤用の鞄に忍ばせていたのに。かなり前から本棚に眠っていたのをふと思い出して通勤中に読もうと考えていたのに。虫の知らせってやつだったんだろうか。
寂しい。

花迷宮 (新潮文庫)

花迷宮 (新潮文庫)