泣かない女はいない

泣かない女はいない (河出文庫)

泣かない女はいない (河出文庫)

Uターンのとも、2冊目。映画「ジャージの二人」が公開になる時に色んな雑誌でインタビューに載ったを見かけて(実の父親との対談とかもあった)、ちょっと変わった不思議な人という印象を持っていたけど、実際のところ文章は緻密で、とてつもない観察眼と着眼点をもった人だということが分かった。なんていうか、オチとかなくてもいいんじゃん小説って、みたいなことすら思えてきちゃう感じ。リストラに関する描写がまさに2008年下半期からの世間の流れとマッチしていて、シリアスなんだけど文章が穏やかだからなのか、不思議な感触だった。1月4日読了[1月:1冊目]