ロルナの祈り(0903)

ヨーロッパの抱える移民問題を事前に知っておくと分かりやすかったかなと思った。観終えて感じたことは国籍のことや移民のことについて私たちは本当に無知だなあということ。監督のダルデンヌ兄弟、作中だけでなくエンドクレジットにも一切音楽を使わないで有名らしい。でも今回は初めてベートーヴェンピアノソナタ第32番ハ短調を使用。決してすごくハッピーで笑顔が零れるようなエンディングではないけれど、どこか微かに希望があって穏やかな気分にさせられた(多少のモヤーンは残るけれども)静かな緊張感漂う映画です。映画の序盤から殆ど笑顔を見せることのなかったロルナが、ほんの束の間笑顔でクローディに手を振るシーンが良かったなー。クローディ役の俳優さんも、とても良かった。