ためらいもイエス

ためらいもイエス (文春文庫)

ためらいもイエス (文春文庫)

仕事や会社での人間関係、恋愛ってなんぞや、問題を抱えた家族とのうまい距離感の取り方、とか色んなものが織り込まれた話でした(若干盛り込み過ぎな感もあるけど…)。「自分はこういう人間だから」って思い込んで、気がついたら閉じこもってしまってることって結構多いんだよな、なんて思いながら読んだ。

なんだかまるで、杉林のなかの林道を歩いていたらふいに見晴らしのよい場所に出たときのような、あるいは、生活のパレットの色数が急に増えたような、そんな気がした。

主人公が新たな趣味友達グループを見つけ、そこに加わったときに抱いた気分を書いているんだけど、あーこの感覚分かると思った。[4月:2冊目]