1時間を2万3千円で買った女

まさか時間を買うようになるなんて…と思いつつ羽田から搭乗。地元へ飛ぶスカイマークの羽田発の便は、来春で終わってしまうんだそうな。唯一安い空路だったのに、これからまた時間をかけて帰省することになるのかと思うと少し憂鬱。新幹線一本で帰れるのが一番便利なのだが、残念ながら四国には新幹線が走っていない。高校を出るまで気にとめることもなかったが、一旦外の便利さを知ってしまうと、物理的に隔離されているような気分になる。逆に考えると、ゆったりしていて良いんですがねー(でも車ないと生活不便なのよ)。飛行機は15分ほど遅れて到着、出口には父と母が並んで私を待っていた。「ただいま」も「おかえり」も今まで何度も繰り返してきたが、会うとやっぱり嬉しくて饒舌になり、地元の方言になる。その開放感や凄いもの。
実家で年越し蕎麦を食べて、仕事上がりの友人と大晦日の街に繰り出す。お酒を飲んでから、街角で行われている年越しイベントを眺める。地元のバンドが演奏をしていた。寒いのに若者はいつだって元気。酔っ払った私たちは友人の車の中で生足にブーツのギャルたちを眺めながら「持ち帰られろ!」などと暴言を吐いて(おっさんですな)、紅白のラジオ放送を聞いた。
年越しの瞬間は実家のテレビで第九を聞いた。24時きっちりに演奏が終わるのよ。あれ、本当に凄いなーと思う。

Souvenirs

Souvenirs

空港に向かう途中聴いていたイアンプーリー。