グラスホッパー

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

うわーと思いながら読んだ。途中途中に出てくる人が死ぬシーンが本当に痛くて、中盤までは本当に辛かったのでやっと読み終えた…という気分。中盤からはすいすい読めて電車を降りる時に限って「ああ、今いいところなのに!」って思ったりした(電車の中が私の読書タイムなので)。でもやっぱり、時間軸の動かし方とか、点と点が線になる瞬間が気持ち良い。「鯨」とか「蝉」、「槿」、「スズメバチ」、「劇団」とか色んな役割を持った殺し屋が出てくるのも面白かった。個人的にはスズメバチ!おいしい(?)とこどり!と思った(読んだ人には分かるはず)。人が死ぬシーンについて、どうしてあんなに痛々しいのか考えてみたけどきっと物凄く距離を置いたところで、人としてというよりも物を観察しているように書いてるからなんだろうなあ。それにしても健太郎&孝次郎はかわいい。鈴木(主人公)の亡くなった奥さんもかわいい。さーて次は何を読もうかな。[12月:2冊目]