バーン・アフター・リーディング

コーエン兄弟の新作。本当は午前11時台のを観ようと思ったけれど祝日+レディースデイということでチケットを買う窓口がアミューズメントパーク並みの行列。あああ、某大型ショッピングセンターの集客力をなめてたよごめんなさい、ということで夕方の回のチケットを購入。他の用事を済ませるために一時退散。
観る前からどうやら評判が悪いらしいというのを聞いていたので、なんでだろうなあと思いながら観たのだけど、あれだな、私たちは映画になんらかのメッセージ性をついつい求めてしまう傾向にあるんじゃないかななんて思ってみたりした。最後の最後にすんごいズッコケが待ってるんだけど、色々な期待をして観てしまうから「意味が分からん」だの「どんどんつまらなくなっていく」だのという感想が出てくるんじゃないかなぁと見終えた後は思っていたんだけど別の根本的な問題もあった。
それは言語の問題。この作品を会社の後輩も観たらしいのだけど、翌日聞いた話によると英語が分かると本当に面白いらしい(後輩はアメリカの大学を出ている)。後輩は周りを気にせず爆笑してしまい、他の観客から浮きまくっていたそうな。日本映画を観ているとさほど気にならないけど、海外の映画を観ているとやっぱりその土地の言葉とか文化とかが分かっている方が楽しめるってことは大いに関係あるよなぁなんて思っったのでした。「あれは内容、ほとんどないですね!だってコメディだもん。」って言ってた。
ブラッドピットが本当にバカなのと、CIAの幹部たちが本当にひどいのと、ジョージクルーニーのひげが濃いのと、ジョンマルコビッチのキレ方が天下一品なのと、エンディングのCIAの歌がおなかがよじれるくらい可笑しかったです。あれ、誰が歌ってるんだろう…。
※調べたらあった。The Fug'sという1960年代に活動していたバンドらしい。歌詞が…すごいんですよ。

The Fug's / CIA Man